日本のメロディのアルバム2枚 [管弦楽曲]
昔、アマオケ「東京ロイヤルフィル」でお世話になっていた西脇義訓さんが日本フォノグラム(フィリップスレーベル)にいらした頃のプロデュース作品2枚を聴いた。
現在は西脇氏はfine NFレーベル代表として、長岡京室内アンサンブルをはじめ国内外のアーチストの精力的な録音活動を続けておられる。
(1)Poetry of Japan 荒城の月~日本のメロディ
The Cleveland Orchestra Sinfonietta
編曲:三枝成章
(ASIN: B00005FFDG)
1. おぼろ月夜
2. 花いちもんめ
3. 五木の子守歌
4. 出船
5. 浜辺の歌
6. 叱られて
7. 荒城の月
8. 赤とんぼ
9. ずいずいずっころばし
10. 冬の夜
11. 六段の調べ
12. 故郷(ふるさと)
(2)日本の四季 - イ・ムジチ&ホリガー
I Musici & Heinz Holliger
編曲:藤掛廣幸
(ASIN: B00005MWE7)
1. 春・早春賦
2. 春・城ケ島の雨
3. 春・春の海
4. 夏・宵待草
5. 夏・この道
6. 夏・浜辺の歌
7. 秋・荒城の月
8. 秋・やしの実
9. 秋・赤とんぼ
10. 冬・小諸馬子唄
11. 冬・叱られて
12. 冬・雪の降る街を
いずれも日本の民謡や唱歌などを扱った同じようなコンセプトの作品である。
オリジナルのメロディは短いので、前奏や間奏を発展させて「作曲」されている。
外国の団体・アーチストが日本のメロディをとても心を込めた演奏をしていて、イージーリスニング的な名曲集に収まらない作品であると思う。
最近では中島美嘉の「朧月夜」なども有名であるが、(1)の三枝成章編曲になるとどこか欧風と和風が折衷したような味わいで面白い。
かつて「東京ロイヤルフィル」のメンバーで西脇氏の仲人で団内結婚されたカップルがあった。
お色直しで和装・文金高島田の新婦が登場するときに、この「おぼろ月夜」を流していて、とてもすてきであった。
それから数年後、ボクも結婚式で和装の妻を登場させるときのBGMにこのCDを使った。
このCDのなかから妻が選んだのは「浜辺の歌」で、こちらのほうが寂しげな「おぼろ月夜」よりも明るい選曲であった。
(2)のアルバム制作時には、西脇氏が練習のときに録音前の編曲譜を持ってきて、わが「東京ロイヤルフィル」でオーケストレーションの試し弾きをしたことがあった。
「城ケ島の雨」などは、アマチュアのオーボエトップがホリガーになったような気分で楽しげに初見吹きしていた。
ボクは初見で弾くにはちょっと難しいヴァイオリンパートであったが、イ・ムジチ合奏団になったような高揚感を味わった記憶がある。
(2)はまるでヴィヴァルディの「四季」を彷彿する選曲・編曲であるが、「早春賦」はヴィヴァルディの「春」のような前奏で始まるものの、「城ケ島の雨」は「モルダウ」風の前奏であったり、バロック音楽風ばかりではなく、いろいろな名曲のエッセンスがさりげなく散りばめられていた。
イ・ムジチの色彩的な演奏をバックに、ホリガーのオーボエは本当に日本人の「歌」のように聴こえる演奏である。
* * *
レベルははるかに違うがボクも今年秋の地元の敬老会で、子ども会の小学生たちが演奏するために、「赤とんぼ」をリコーダーとピアニカとキーボードのための編曲をした。
単純なメロディーなので、パート間で順番にメロディーを受け渡したり、裏旋律を工夫したりしたが、ちょっと凝ってみると息子にこんなの弾けないと言われたので、いかにシンプルに作るかで苦労した。
ちょっと編曲の苦労を味わってみると、一流の日本の作曲家による編曲がいかに素晴らしいかが身に沁みてわかった。
現在は西脇氏はfine NFレーベル代表として、長岡京室内アンサンブルをはじめ国内外のアーチストの精力的な録音活動を続けておられる。
(1)Poetry of Japan 荒城の月~日本のメロディ
The Cleveland Orchestra Sinfonietta
編曲:三枝成章
(ASIN: B00005FFDG)
1. おぼろ月夜
2. 花いちもんめ
3. 五木の子守歌
4. 出船
5. 浜辺の歌
6. 叱られて
7. 荒城の月
8. 赤とんぼ
9. ずいずいずっころばし
10. 冬の夜
11. 六段の調べ
12. 故郷(ふるさと)
(2)日本の四季 - イ・ムジチ&ホリガー
I Musici & Heinz Holliger
編曲:藤掛廣幸
(ASIN: B00005MWE7)
1. 春・早春賦
2. 春・城ケ島の雨
3. 春・春の海
4. 夏・宵待草
5. 夏・この道
6. 夏・浜辺の歌
7. 秋・荒城の月
8. 秋・やしの実
9. 秋・赤とんぼ
10. 冬・小諸馬子唄
11. 冬・叱られて
12. 冬・雪の降る街を
いずれも日本の民謡や唱歌などを扱った同じようなコンセプトの作品である。
オリジナルのメロディは短いので、前奏や間奏を発展させて「作曲」されている。
外国の団体・アーチストが日本のメロディをとても心を込めた演奏をしていて、イージーリスニング的な名曲集に収まらない作品であると思う。
最近では中島美嘉の「朧月夜」なども有名であるが、(1)の三枝成章編曲になるとどこか欧風と和風が折衷したような味わいで面白い。
かつて「東京ロイヤルフィル」のメンバーで西脇氏の仲人で団内結婚されたカップルがあった。
お色直しで和装・文金高島田の新婦が登場するときに、この「おぼろ月夜」を流していて、とてもすてきであった。
それから数年後、ボクも結婚式で和装の妻を登場させるときのBGMにこのCDを使った。
このCDのなかから妻が選んだのは「浜辺の歌」で、こちらのほうが寂しげな「おぼろ月夜」よりも明るい選曲であった。
(2)のアルバム制作時には、西脇氏が練習のときに録音前の編曲譜を持ってきて、わが「東京ロイヤルフィル」でオーケストレーションの試し弾きをしたことがあった。
「城ケ島の雨」などは、アマチュアのオーボエトップがホリガーになったような気分で楽しげに初見吹きしていた。
ボクは初見で弾くにはちょっと難しいヴァイオリンパートであったが、イ・ムジチ合奏団になったような高揚感を味わった記憶がある。
(2)はまるでヴィヴァルディの「四季」を彷彿する選曲・編曲であるが、「早春賦」はヴィヴァルディの「春」のような前奏で始まるものの、「城ケ島の雨」は「モルダウ」風の前奏であったり、バロック音楽風ばかりではなく、いろいろな名曲のエッセンスがさりげなく散りばめられていた。
イ・ムジチの色彩的な演奏をバックに、ホリガーのオーボエは本当に日本人の「歌」のように聴こえる演奏である。
* * *
レベルははるかに違うがボクも今年秋の地元の敬老会で、子ども会の小学生たちが演奏するために、「赤とんぼ」をリコーダーとピアニカとキーボードのための編曲をした。
単純なメロディーなので、パート間で順番にメロディーを受け渡したり、裏旋律を工夫したりしたが、ちょっと凝ってみると息子にこんなの弾けないと言われたので、いかにシンプルに作るかで苦労した。
ちょっと編曲の苦労を味わってみると、一流の日本の作曲家による編曲がいかに素晴らしいかが身に沁みてわかった。
2009-12-07 22:58
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[ハート]ありがとうございます[嬉しい顔]
by 松本ポン太 (2010-06-26 08:43)