ドビュッシー 歌曲全曲チクルス [声楽曲]
この3連休は、ちゃんと自宅で3連休できたので、3日間とも早朝ウォ-キングできた。
日中は妻と買い物に出かけたり、ゴロゴロしているだけであるが、ウォーキングできただけでそれなりに充実感があった。
この3日間のウォーキングでドビュッシーの歌曲全集などを聴いた。
(1)ドビュッシー歌曲全集(CD3枚組)
エリー・アメリンク(ソプラノ)
ミシェール・コマン(ソプラノ)
マディ・メスプレ(ソプラノ)
フレデリカ・フォン・シュターデ(ソプラノ)
ジュラール・スゼー(バリトン)
ダルトン・ボールドウィン(ピアノ)
EMI EAC-87015~18
(2)ベルリオーズ「夏の夜」/ドビュッシー「選ばれた乙女」
フレデリカ・フォン・シュターデ(メゾソプラノ)
小澤征爾 指揮 ボストン交響楽団
CBS MK39098
(1)の全集は昨年12月初めの出張以来、3回ほど繰り返して聴いた。
特にドビュッシーが大好きというわけではないが、ボクは学生の頃からフランス近代ものを好んで聴いていたし、フランス歌曲はシュターデの主要なレパートリーだったので、それなりに親近感がある。
まったくボクの主観的な感想であるが、同じフランス近代のフォーレの音楽には人間的な優しさや温もりを感じる。ドビュッシーも若干は人間臭さが残っているものの少々表層的で冷めた感じ。これがラヴェルになると人工的なガラス細工のような「冷徹な美しさ」といった印象である。
ウォークマンで聴き流す分には、いちいち曲のタイトルを確認しないので、ドビュッシーの歌曲はどれがどの曲かわからないままである。
それでも何となく初期のものはフランスロマン派の流れを汲んでいて、甘い旋律や情熱のようなものを感じさせるようであるが、だんだんと印象派らしくなると、旋律よりは微妙な和声の揺らめきが前面に出たような作風になるようだ。
内省的なフォーレの作風とは違ってドビュッシーには軽妙酒脱で、諧謔味もあるように思う。
このCDではスゼーの他に数人のソプラノ歌手が歌っていて、「忘れられたアリエッタ」6曲だけはシュターデも歌っている。
スゼーのバリトンが抑制された甘さと気品があって好ましい。各ソプラノもあっさりと透明感ある歌唱はよいが少々おばちゃんっぽい声質が気になる。唯一シュターデの若々しい色香のある歌声は心地よい。
シュターデにはもっとたくさん歌ってほしかったと思う。
もっとシュターデの歌を聴きたくなったので、ドビュッシー絡みで(2)のCDも聴いてみた。
こちらはオーケストラ伴奏歌曲で、ベルリオーズはロマンティックな旋律をシュターデは清楚に歌っている。
ドビュッシーのほうは女声合唱も加わり、精妙なオーケストレーションが施されていて、歌曲というよりは歌唱・合唱つき管弦楽曲といった趣きで美しい。いかにも印象派らしい揺らめきが感じられる。
シュターデ:ドビュッシー歌曲全集より"Fêtes galantes"
日中は妻と買い物に出かけたり、ゴロゴロしているだけであるが、ウォーキングできただけでそれなりに充実感があった。
この3日間のウォーキングでドビュッシーの歌曲全集などを聴いた。
(1)ドビュッシー歌曲全集(CD3枚組)
エリー・アメリンク(ソプラノ)
ミシェール・コマン(ソプラノ)
マディ・メスプレ(ソプラノ)
フレデリカ・フォン・シュターデ(ソプラノ)
ジュラール・スゼー(バリトン)
ダルトン・ボールドウィン(ピアノ)
EMI EAC-87015~18
(2)ベルリオーズ「夏の夜」/ドビュッシー「選ばれた乙女」
フレデリカ・フォン・シュターデ(メゾソプラノ)
小澤征爾 指揮 ボストン交響楽団
CBS MK39098
(1)の全集は昨年12月初めの出張以来、3回ほど繰り返して聴いた。
特にドビュッシーが大好きというわけではないが、ボクは学生の頃からフランス近代ものを好んで聴いていたし、フランス歌曲はシュターデの主要なレパートリーだったので、それなりに親近感がある。
まったくボクの主観的な感想であるが、同じフランス近代のフォーレの音楽には人間的な優しさや温もりを感じる。ドビュッシーも若干は人間臭さが残っているものの少々表層的で冷めた感じ。これがラヴェルになると人工的なガラス細工のような「冷徹な美しさ」といった印象である。
ウォークマンで聴き流す分には、いちいち曲のタイトルを確認しないので、ドビュッシーの歌曲はどれがどの曲かわからないままである。
それでも何となく初期のものはフランスロマン派の流れを汲んでいて、甘い旋律や情熱のようなものを感じさせるようであるが、だんだんと印象派らしくなると、旋律よりは微妙な和声の揺らめきが前面に出たような作風になるようだ。
内省的なフォーレの作風とは違ってドビュッシーには軽妙酒脱で、諧謔味もあるように思う。
このCDではスゼーの他に数人のソプラノ歌手が歌っていて、「忘れられたアリエッタ」6曲だけはシュターデも歌っている。
スゼーのバリトンが抑制された甘さと気品があって好ましい。各ソプラノもあっさりと透明感ある歌唱はよいが少々おばちゃんっぽい声質が気になる。唯一シュターデの若々しい色香のある歌声は心地よい。
シュターデにはもっとたくさん歌ってほしかったと思う。
もっとシュターデの歌を聴きたくなったので、ドビュッシー絡みで(2)のCDも聴いてみた。
こちらはオーケストラ伴奏歌曲で、ベルリオーズはロマンティックな旋律をシュターデは清楚に歌っている。
ドビュッシーのほうは女声合唱も加わり、精妙なオーケストレーションが施されていて、歌曲というよりは歌唱・合唱つき管弦楽曲といった趣きで美しい。いかにも印象派らしい揺らめきが感じられる。
シュターデ:ドビュッシー歌曲全集より"Fêtes galantes"
健康的で何よりです。昔のテープやCDのポータブルオーディオと違って、振動にも強いので重宝しますよね。・・・でも、聴いてるパートによって、歩調変わりそうですね[嬉しい顔]
by 闇のギャルソン (2010-01-11 21:56)
まこきち さん、こんばんは。
テープやCDのウォークマンも持っていましたが、ポケットに入れたり首にぶら下げるには大きくて重かったですね。
CDもひと通り聴いたら、入れ替えるのもたいへんでした。
ウォーキングしながらではあまりしっかりとは聴き込めなくて、聴き流している程度です。
しっかり聴き込んでしまうと、見ているようでも周りを見ていなかったりして歩行するのも危ないですね。[嬉しい顔]
by 松本ポン太 (2010-01-12 21:16)
そうですよね。ある意味、ポータブルオーディオが求めるべき形態になったというか、老若男女使えるようになりましたね。俺としては、圧縮せずに使える容量が欲しいです[嬉しい顔]
by 闇のギャルソン (2010-01-12 22:04)
最近のSarah Brightman も、おばちゃんぽいソプラノです
今年50 [ふらふら] ですから仕方無いのですが...
艶やかなソプラノがSarahの持ち味ですから、全盛時の録音ばかり聴いてしまいます
by Sarah Mania (2010-01-14 23:01)
Sarah Mania さん、こんばんは。
Sarah Brightmanのソプラノは透明感のある軽やかな印象ですが、ボクは最近のは聴いていません。
でもジャケットはすごくセクシーですよね。[嬉しい顔]
by 松本ポン太 (2010-01-14 23:18)
ポン太さんは初期のSarahをお聴きになるんでしたね
最近の録音でクラシックはありません
2001年のClassicsが最後なんですが、このSarahのソプラノは艶やかですよ
ジャケットは写真の修正技術の賜だったりします [ふらふら]
by Sarah Mania (2010-01-14 23:43)
Sarah Mania さん、こんばんは。
ウチの妻が持っているSarah Brightmanのアルバムは
・タイム・トゥ・セイ・グッドバイ
Sarah Brightman & The London Symphony Orchestra
EMI TOCP-50399
・サラ・ブライトマン -エデン-
EMI TOCP-65163
・DIVA THE SINGLES COLLECTION
ANGEL 3736712
の3枚でした。
ボクはブライアン・メイの「リヴ・フォー・エヴァー」がQueenのとはまた違った曲想のように聴こえて好きです。[嬉しい顔]
by 松本ポン太 (2010-01-17 18:49)
ジミニスト さん、[ハート]ありがとうございます[嬉しい顔]
by 松本ポン太 (2010-01-17 18:50)
奥さんが聞かれるんですね [ふらふら]
Time to , EDENは1990年代、DIVAはベストですから、ミュージカル時代の1980年代~2003年の録音です。持たれてるアルバムで軽やかなソプラノの印象を持たれるのは頷けます。お持ちの中では、EDENのNessun Dormaは艶や艶やのソプラノが聴けるハズです。
Sarahがおばちゃん声になるのは2008年の録音からです。聴かない方が良いかも知れません。
by Sarah Mania (2010-01-17 23:37)
ラベルの印税は、今もフランスのミュージシャンでは
最大とか、なんかで読んだ記憶があります。[嬉しい顔]
やっぱりボレロですかね。
震災のブログみましたが、投稿うまくできませんでした。[悲しい顔]
しかし記憶力がすごいですね!
by don (2010-01-17 23:44)
donさん、ありがとうございます。
https://gazoo.com/G-Blog/ponta/183395/Article.aspx[震災の思い出]は、書いているうちに芋づる式に記憶がよみがえって来ました。
意外と細かいことが思い浮かぶものです。
by 松本ポン太 (2010-01-18 12:31)
megusan さん、[ハート]ありがとうございました[嬉しい顔]
by 松本ポン太 (2010-02-22 23:36)
NANさん、こんばんは。
[ハート]ありがとございます[嬉しい顔]
by 松本ポン太 (2010-03-03 21:01)
自己レスです。
YouTubeでシュターデの歌うドビュッシーの音源がありましたので貼り付けました[嬉しい顔]
by 松本ポン太 (2010-08-26 00:29)