映画「僕と妻の1778の物語」 [映画]

この3連休にウチでゴロゴロしているのももったいないし1日くらいはレジャーらしいことがしたい、妻に日帰り温泉にでも行こうかと誘ってみたのであるが、妻は寒い時期に温泉には行きたくないというので、久しぶりに映画を観に行こうかということになった。

とくに映画館に観に行きたい映画があったわけでもないが、「僕と妻の1778の物語」は竹内結子さんがちょっと気になっていたことと、数日前にテレビでこの映画のCMを見たのが心に残っていたので、この映画にした。

中1の息子も誘ってみたが、こういう映画は苦手だというので、妻と二人で観に行った。


車で大型ショッピングセンターに行って、そのなかのワーナーマイカルシネマでチケットを買ってから、書店で時間をつぶしたりベーカリーカフェで昼食を食べたりしてから、上映時間になった。

ポップコーンとウーロン茶を買ってから、ガラ空きの指定席に座った。


映画のほうは結末がわかっているし起伏に富んだストーリーでもないが、お涙頂戴になりそうなところを淡々とユーモラスに描いていて、感動というほど強いものはなかったが心に残るものがあった。

だんだんと弱っていく妻 節子を演じる竹内結子さんが美しく、彼女を支えているようで実は彼女に支えられている夫 朔太郎の姿もけなげであった。
ドラマの「僕の生きる道」シリーズも好んで観ていたが、朔太郎を演じる草彅剛さんは本作でも飄々とした味を出していた。
SF作家の朔太郎が毎日妻に書き続けるショートショートの、ロボット、宇宙船、宇宙人などファンタジックなシーンをところどころに挿入しているのが楽しい。

ボクはどうしても節子に自分の妻を重ねてしまう。もし妻がボクよりも先に余命いくらなどと宣告されたら、自分には何ができるだろうかと思った。
ボクは朔太郎のように毎日妻にショートショートを書いて笑わせることなどできないが、ときには寒いギャグや下ネタを飛ばして妻に「受け」狙いしている。そんな心情で朔太郎に感情移入していた。

レギュラーサイズのポップコーンが多過ぎて妻は少ししか食べなかったので、ボクはガツガツ食べながら観ていた。妻は泣くほどの映画ではなかったと言っていたが、登場人物や後ろの客のすすり泣きにつられて泣いていた。
ボクはそんな妻の手をギュッと握った。

ボクは妻の存在を今は当たり前のように思っていたが、この映画を観て妻と一緒に生きていられる幸せを実感した。
ボクの勝手な思いだろうが、妻には先立たれたくない。


「僕と妻の1778の物語」予告篇
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