バッハ大全集が届いた [その他]

1週間前の土曜日の深夜に妻が欲しがっていた英語のグラマー本をAmazonに注文するついでに、ブリリアントクラシックスのバッハ大全集のCDボックスも頼んだら、次の火曜日には届いていた。ボクが帰宅するとさっそく息子が箱を開けて嬉しがっていた。

ブリリアントのバッハ大全集は前々からほしくて、昨年秋頃にはHMV ONLINEで17,000円くらいであったが、徐々に値が下げっていて先週時点でHMVで14,840円(マルチバイ価格)、Amazonで12,970円だった。それで思い切って注文したのだ。

ネット上ではこのCDボックスの評判は、ごった煮・寄せ集め的な全集なので賛否両論あったようだが、まだまだビギナーのボクにはこの価格でほぼバッハの偉業に触れることができるのはとてもすばらしいことだと思う。
まだわずかしか聴いていないが、けっこう演奏も悪くないと思った。





CD 157枚で、おおまかには

 管弦楽曲・室内楽曲・・・・CD 23枚
 鍵盤楽曲(チェンバロ)・・・CD 23枚
 カンタータ・・・・CD 60枚
 声楽曲・・・・CD 34枚
 オルガン曲・・・ CD 17枚
 DVD 2枚・・・「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」
 DVD ROM 1枚・・・ブライトコッフ&ヘルテル刊バッハ全集スコアのpdf

といった内容である。

ボクが慣れ親しんできた器楽曲あたりから聴きたいところを、あえてバッハ音楽の真髄というべきカンタータの最初の3枚から聴き始めた。
ウォークマンに録音して、先週は毎日仕事で東大阪の工場に社用車で通ったので、運転中にナビにつないで大音量で眠気覚ましに聴いていた。
ピーター・ヤン・ルーシンク指揮/ネザーランド・バッハ・コレギウム/オランダ少年合唱団のピリオド演奏で美しく心地よかった。

そのうち器楽曲も聴きたくなって、ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ)の「ゴルトベルク変奏曲」も聴いた。
この曲はグールドのピアノの自由奔放な新旧両盤、堅実なモダンチェンバロ演奏のヴァルヒャ盤を聴いていたが、また違った演奏だった。
地味なイメージのチェンバロがとても色彩的でダイナミックに聴こえる演奏で面白かった。

いちばん親しんできたヴァイオリン協奏曲集は、ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン、指揮)/イギリス室内管弦楽団のモダン楽器演奏で、ボクが他に聴き比べてきたCDと比べるとちょっと枯れたような地味な演奏で清新さはなかった。イギリス室内管弦楽団の合奏は好きで、「オーボエとヴァイオリンの協奏曲」のニール・ブラックのオーボエソロはすばらしい。

そしていよいよ「金字塔」というべき「マタイ受難曲」も聴いてみた。
スティーヴン・クレオベリー指揮/ブランデンブルク・コンソート/ケンブリッジ・キングズ・カレッジ聖歌隊の演奏は、ボクが愛聴しているフィリップ・ヘレヴェッヘ盤ほどハーモニーの純度は高くないが、美しくまとまったピリオド演奏である。
とくに「天使の歌声」といわれたエマ・カークビーのソプラノが起用されているのが嬉しい。透明感ある品のよいソプラノで癒される。
そして最も有名な第39曲アリア「憐れみ給え、わが神よ」のアルトが妙に太い声だなぁと思っていたら、DVD映像を観てびっくりした。CDジャケットにはMichael Chance(alto)と書いてあったが実はカウンターテナーで「男」だったのだ。そういえばマイケル・チャンスって男の名前だなぁと納得した。

バッハばかり聴いているわけにはいかないが、今後も小出しに少しずつ聴いていけるのが楽しみである。
バッハの評伝などと照らせあわしながら少しずつ聴いていきたい。


ちょうどYouTubeに「マタイ受難曲」のDVDと同じ動画があった。

スティーヴン・クレオベリー指揮
ブランデンブルク・コンソート
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ聖歌隊


第1曲「来たれ、娘たちよ、われとともに嘆け」


第8曲 アリア「血を流せ、わが心よ!」
    エマ・カークビー(ソプラノ)


第39番 アリア「憐れみ給え、わが神よ」
     マイケル・チャンス(アルト、カウンターテナー)
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